私も実は新卒で入社して1年も経たないうちに、転職を考えていました。
毎朝満員電車に片道1時間以上揺られて通勤し、職場では先輩からの細かい指摘と上司からのプレッシャーに押しつぶされそうな毎日…
でも、入社1年目で転職するなんて、世間的に悪いイメージがあるのではないかと不安でした。
すぐに辞める人と思われるのではないか、忍耐力がないと判断されるのではないか、次の転職先が見つからないのではないか。
この記事では、新卒1年目での転職は本当に悪いのか、メリットとデメリット、そしてどのように転職活動を進めればいいのかを詳しく解説します。
結論から言うと、新卒1年目での転職は悪くありません。
明確な理由があれば、早めに環境を変える方が人生にとって絶対にプラスになります。
新卒1年目の転職は悪いのか|結論と3つの理由

新卒1年目で転職を考えると、周りから我慢が足りないと言われるのではないかと不安になります。
でも結論から言うと、新卒1年目での転職は悪くありません。
理由①:合わない環境で我慢し続けるリスクの方が大きい
合わない環境で無理に働き続けると心身に大きな負担がかかります。
私は入社半年で朝起きるのが辛くなりました。
通勤中の満員電車で気分が悪くなり、途中下車したこともあります。
職場では上司の言葉に傷つき、トイレで泣いたことが何度もありました。
夜は眠れず、食欲もなくなる始末…
そのまま我慢し続けていたら、きっとうつ病になっていたでしょう。
心身の健康を害してまで我慢する必要はありません。
合わない環境で3年我慢するよりも、早めに環境を変える方が人生にとってプラスです。
理由②:20代前半は転職市場で需要が高い
新卒1年目は転職市場で意外と評価されます。
20代前半は、まだ前職の色に染まっていないため、企業にとって育成しやすい人材です。
ポテンシャル採用として、未経験の職種にも挑戦できます。
第二新卒という枠組みで、新卒と同じように採用してくれる企業も多くあるのが事実です。
20代前半のうちに転職する方が、選択肢が広がります。
理由③:明確な理由があれば企業も理解してくれる
早期退職を懸念する企業もありますが、明確な理由を説明できれば理解してもらえます。
私は面接で、通勤時間の長さと職場環境のミスマッチを正直に伝えました。
在宅勤務ができる環境を求めて転職を決意したと説明すると、面接官は理解を示してくれました。
人間関係のストレスについても、風通しの良い環境で働きたいとポジティブに変換したのが良かったです。
逃げではなく、前向きな目標があることを示せば、企業は納得してくれます。
曖昧な理由ではなく、具体的で前向きな理由を準備することが重要です。
新卒1年目で転職するメリット3つ

新卒1年目での転職には、いくつかのメリットがあります。
私が実際に転職して感じたメリットを3つ紹介します。
メリット①:早期にキャリアの軌道修正ができる
新卒で入社した会社が、自分に合わないと感じることはよくあります。
仕事内容、職場の雰囲気、働き方など、入社前のイメージと実態が違うケースは多いです。
私は総務部に配属されましたが、お茶出しや備品管理などの雑務ばかりでした。
もっと専門的なスキルを身につけたいと思っていたのに、現実は違いました。
ミント10年先の未来が見えない…
このまま10年働いてもスキルは身につかないと感じ、私の場合は3年で決断。
早期に転職したことで、カスタマーサポートという新しい職種に挑戦できました。
20代前半のうちにキャリアの軌道修正をすることで、将来の選択肢が広がります。
3年我慢してから転職するよりも、1年目で転職する方が時間を無駄にしません。
メリット②:心身の健康を守れる
合わない環境で無理を続けると心身に不調が出ます。
私は通勤のストレスと職場の人間関係で体調を崩しかけていました。
今思うとすでに鬱になっていた可能性はありますが、これらは全てストレスが原因でした。
そして転職を決意したことで、心が少し軽くなったのです。
実際に転職してからは体調不良がなくなりました。
在宅勤務になったことで通勤ストレスがゼロになり、人間関係も良好な職場で働けるようになったのが良かったのでしょう。
朝はゆっくり起きられるようになり、夜もぐっすり眠れます。
心身の健康は何よりも大切です。
体調を崩してから転職するよりも早めに環境を変える方が賢明です。
メリット③:自分に合った環境を早く見つけられる
新卒で入社した会社が必ずしも自分に合うとは限りません。
働いてみて初めて分かることがたくさんあります。
私は通勤時間の長さがこんなにもストレスになるとは思っていませんでした。
職場の人間関係の重要性も働いてから痛感しました。
転職したことで自分に何が大切なのかが明確になりました。



通勤時間をなくしたい!人間関係が良好な職場で働きたい!
そうして優先順位を見つけ出し、転職活動を通じて自分に合った環境を見つけることができたわけです。
早めに転職したことで自分に合った環境で長く働ける基盤ができました。
新卒1年目で転職するデメリット3つ


メリットがある一方で、デメリットも理解しておきましょう。
私が転職活動を通じて感じたデメリットを3つ紹介します。
デメリット①:早期退職を懸念する企業もある
新卒1年目での転職は企業によってはマイナスに捉えられることがあります。
すぐに辞めてしまう人ではないかと懸念されるのです。
私も面接で、なぜ3年で退職を決意したのか何度も質問されました。
うちの会社でもすぐに辞めるのではないかと心配されたわけです。
この懸念を払拭するには明確な理由を説明する必要があります。
前向きな理由を丁寧に説明することで企業の理解を得られました。
逃げの転職ではなく、目標を持った転職であることを示すことが重要です。
デメリット②:職歴が短いため実績をアピールしにくい
入社1年未満だと職務経歴書に書ける実績が少ないです。
私も職務経歴書を作成するとき、何を書けばいいのか悩みました。
大きな成果を上げたわけでもなく、特別なスキルを身につけたわけでもありません。
でも転職エージェントのアドバイザーに相談したところ、担当していた業務を具体的に書けば大丈夫だと教えてもらいました。
どんな業務を担当していたか、どんな工夫をしていたか、どんな姿勢で取り組んでいたかを書くことで、あなたの仕事への姿勢が伝わります。
実績が少なくても業務内容を丁寧に記載することで、職務経歴書は作成できます。
20代前半はスキルよりもポテンシャルや意欲が評価される年代です。
デメリット③:転職活動の時間確保が難しい
働きながら転職活動をする場合、時間確保が課題になります。
平日は仕事があるので面接の時間を作るのが難しいです。
私は有給休暇を使って面接に行きましたが、1年目では有給があまり取れないこともあるでしょう。
応募書類の作成も平日の夜や休日に時間を作る必要があります。
仕事で疲れている中での転職活動は精神的にも体力的にも大変でした。
でも転職エージェントを利用することで負担は減らせます。
応募書類の添削、面接日程の調整、企業との連絡など、エージェントがサポートしてくれたので、働きながらでも転職活動を進められました。
時間確保が難しい場合は転職エージェントの活用がおすすめです。
新卒1年目での転職活動の進め方4ステップ


新卒1年目での転職活動には順序があります。
私が実際に実践したステップを4つ紹介します。
ステップ①:転職理由と目的を明確にする
転職活動を始める前に、なぜ転職したいのかを明確にします。
曖昧な理由では転職先選びで迷います。
私はノートに書き出しました。
通勤時間が長すぎる、人間関係がつらい、スキルが身につかない。
在宅勤務で働きたい、人間関係が良好な職場がいい、スキルを身につけたい。
- 通勤時間の削減
- 人間関係
- スキルアップ
この軸がブレなければ、転職先選びで迷うことはありません。
自己分析には1週間ほどかけました。
焦らずじっくり考える時間が大切です。
ステップ②:転職エージェントに登録して情報収集する
自己分析が終わったら転職エージェントに登録します。
新卒1年目での転職はエージェントの活用が特に重要です。
職務経歴書の書き方、面接での退職理由の伝え方など、プロのアドバイスが必要だからです。
私ももちろん転職エージェントに登録しました。
登録はどこも無料で10分程度で完了します。
担当のキャリアアドバイザーと面談し、希望条件や職歴を詳しく話しました。
入社1年未満での転職であることも正直に伝えましょう。
そうすると第二新卒として応募できる求人を複数紹介してもらえます。
転職サイトにも登録し、どんな求人があるのか市場を把握しました。
ステップ③:応募書類を作成してプロに添削してもらう
次は履歴書と職務経歴書の作成です。
職務経歴書は転職エージェントのアドバイザーに添削してもらえます。
入社1年未満できっと書けることは少ないですが、担当していた業務を具体的に書くことで、立派な経歴書になります。
どんな業務を担当していたか、どんな工夫をしていたか、どんな姿勢で取り組んでいたかを記載します。
私はアドバイザーからのフィードバックをもとに、3回ほど修正しました。
応募書類の作成には2週間ほどかかっています。
焦らず丁寧に作成することが大切です。
ステップ④:面接で退職理由を前向きに伝える
面接では必ず退職理由を聞かれます。
新卒1年未満での転職なので特に詳しく質問されるでしょう。
私は事前に転職エージェントのアドバイザーと模擬面接をしました。
退職理由の伝え方を何度も練習したのです。
ネガティブな理由をポジティブに変換する方法を教えてもらいました。
通勤がつらいことは在宅勤務で効率的に働きたいに変えます。
人間関係に疲れたことは、風通しの良い環境で働きたいに変えます。
練習を重ねて自然に言えるようになりました。
実際の面接では正直に、でも前向きに伝えることができるといいでしょう。
逃げではなく、目標を持った転職であることを示せることで、企業の理解を得られます。
新卒1年目で転職すべき人・すべきでない人


新卒1年目で転職を考えているとき、本当に今転職すべきなのか迷いますよね。
ここでは転職すべき人とすべきでない人の特徴を紹介します。
今すぐ転職すべき人の特徴
体調不良が続いている人は今すぐ転職を検討すべきです。
私が感じていたように、これらを感じる場合は心身からのSOSです。
我慢し続けると鬱病などの深刻な状態になる可能性があります。
パワハラやセクハラを受けている人も今すぐ転職すべきです。
我慢する必要はありません。
そして明確な目標がある人も転職を検討する時期です。
在宅勤務で働きたい、別の職種に挑戦したい、スキルを身につけたい。
具体的な目標があるなら早めに行動する方がキャリアにプラスです。
まだ転職すべきでない人の特徴
入社3ヶ月未満の人はもう少し様子を見た方がいいです。
入社直後は仕事に慣れていないため、誰でも大変に感じます。
半年ほど働いてから、改めて判断しましょう。
不満が漠然としている人は、転職の目的を明確にする必要があります。
なんとなく今の会社が嫌だという理由では転職しても同じ不満を抱える可能性が高いです。
何が嫌なのか、何を実現したいのかを明確にしてから、転職を検討しましょう。
改善の余地がある人はまず社内で改善できるか試すのがおすすめ。
上司に相談する、部署異動を希望するなど、社内で解決できる可能性もあります。
改善を試みてもダメだったら、転職を検討しても遅くありません。
新卒入社1年で転職を考えるときによくある質問5選
- 新卒1年未満での転職は本当に可能ですか?
-
可能です。
第二新卒として、ポテンシャル採用の枠で応募できます。
明確な理由を説明できれば企業も理解してくれます。 - 面接で退職理由をどう説明すればいいですか?
-
ネガティブな理由をポジティブに変換しましょう。
逃げではなく、前向きな目標があることを示すことが重要です。 - 職務経歴書に何を書けばいいですか?
-
担当していた業務を具体的に書きます。
実績が少なくても、どんな業務をどのように進めていたか、どんな工夫をしていたかを記載することで、あなたの仕事への姿勢が伝わります。
転職エージェントに添削してもらうことで、より良い経歴書が作成できます。 - 転職活動にどのくらいの期間がかかりますか?
-
働きながらの転職活動は、2ヶ月から3ヶ月ほどかかります。
自己分析、情報収集、応募書類作成、面接と、一つずつ進めていきましょう。
焦らずじっくり企業を選ぶことが重要です。 - 転職エージェントは使うべきですか?
-
新卒1年目での転職はエージェントの活用を強くおすすめします。
職務経歴書の書き方、退職理由の伝え方など、プロのアドバイスが必要だからです。
完全無料で利用できるので、使わない理由がありません。
まとめ:新卒1年目の転職は悪くない|明確な目標があれば前に進もう


新卒1年目での転職は決して悪いことではありません。
合わない環境で我慢し続けるよりも、早めに環境を変える方が人生にとってプラスです。
心身の健康を害してまで我慢する必要はありません。
20代前半は転職市場で需要が高く、第二新卒として多くの選択肢があります。
明確な理由を説明できれば、企業も理解してくれます。
私も転職して人生が変わりました。
通勤時間がゼロになり、プライベートの時間が大幅に増えたのです。
朝はゆっくり起きられるようになり、夜もぐっすり眠れます。
あなたも明確な目標があるなら、転職を前向きに検討しましょう。
まずは転職エージェントに登録してみる、求人情報を眺めてみる、自己分析をしてみる、など小さく始めるのがおすすめです。
新卒1年目だからと遠慮せず、あなたの人生を、あなた自身で選んでいきましょう!



